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社会的立場の崩壊そして彼は・・・

彼は約10年掛けて築いた社会的立場を一瞬で失った。
世の中とはそんな物なのか?そんなに薄情なものなのか?俺は疑問に思った。所詮30歳にも成っていない奴にはこれが当たり前の仕打ちなのか?
彼は23歳でその仕事に就いた。彼の性格からして自分が納得するまでとことん物事を追及していくタイプのように思う。その為かは分からないが出世は早かった。入って3年後には店長にそしてその2年後にはグループを統括する係長そして課長と出世していった。

そんな彼にも妻と子供が居た。とても幸せそうな家族に見えた。
事の始まりは、彼が友人達と共同経営で事業を始めたのがきっかけだったと思う。暖かくそして誰もが気兼ね無くまた何時でも笑顔が絶えないそんな皆が安らぐ場所を作りたかった彼は、同じ物を求める友人達3人と均等にお金を出し合いそして利益はすべて将来の子供たちのために使わずとっておく事を約束し、小さな喫茶店と言うかショットバーを開いた。決して利益を出す事が目的ではなく、ただ単に皆の憩いの場が欲しかったのだと思う。
でもいくら3人で出し合ったとしても、開店資金は足りないはずである。そこで彼ら3人は知り合いの銀行や設計士そして内装屋などに声を掛け賛同してくれる人を探した。設計と施工はほぼ無料でやってくれる人を見つけたらしい・・・しかし材料費は掛かる。でもどうしても融資してくれる銀行が見つからない。彼は仕事上銀行との取引もかなりあり融資の担当課長とも幾度と無く食事などをしていた様だ。でも彼はそこに頼むのは嫌がっていた。なぜなら今の立場を使っての融資は受けたくないからだ。彼の立場を使えば足りない分くらいの融資は受ける事ができる。でもそれでは彼が納得するはずが無い、仕事で受ける融資ではなくあくまで余暇で受ける融資だからである。
そこで彼らの計画は中断してしまった。でも彼らは諦めなかった、この世に生を受けただ単に一生を終るのは嫌だと考えている彼らはどうしても何かをやりたかったのだと思う。
だから彼はこの話を取引先の銀行に持っていったのだ。そこでは当然の如く融資を受ける事ができたらしい。でも条件が一つだけ付いていたそうだ。それは3人で立ち上げる店に対しての融資ではなく彼に対してなら融資できると言うものだった。担保は取るが保証人は無くただ単に彼に対しての融資はすぐにでも審査が通ると言われたらしい。そこで彼は迷った!どうしたら良いのか?条件を呑めば3人のやりたい事はできる。でも本当に返していけるのか?もし返済が出来なくなったらどうなるのか・・・
そこで彼は家族と相談しまた友人たちとも話し合った結果、融資を受ける事にした。そして3人の店は完成した・・・

3人の店の経営は順調に行っていた。順調と言っても決して利益が多い訳ではなく最低限のラインをクリアして要るに過ぎなかったのだが、それでも彼らは満足だった。彼らは自分が店で働く訳ではなくただお客として顔を出していた。そんな時に事件が起こった!

ある日、融資を受けた彼本人が店に居たときに店長が彼をオーナーと呼んでしまった。そこに彼が勤める会社の上司が偶然いた・・・そしてとうとう副業をしている事が会社にばれたのである。別に彼は会社の方を疎かにしていた訳ではない・・・むしろ店ができた事で前にも増して充実して仕事をこなしていたと思う。しかし世の中は不況の真只中である・・・会社にとっては人件費を削減したい。100人以上居る会社の中で彼が居なくなった所でさほど困りはしない・・・そんな訳で彼は会社から解雇の通達を受けた。会社からの解雇と言う割には、書類上で見ると自主退社になっていたという。まったく彼にとっては不幸な話である。

しかしそれを不幸と取るか、そうされて当然と言うかは自由である・・・それが世の中と言うものだと思う。

彼が会社を解雇されて半月も経たないうちに今度は銀行から連絡が入ったらしい。融資した金額を一括で返して欲しいと・・・
なんと言う事だろう会社を解雇されたと分かった瞬間に銀行の態度は一変したのである。しかし今まで一度も遅れた事も無い者に対していきなりの全額返済というのは余りにも酷な話しの様な気がする。いくら不良債権が多いからと言って必ずしも彼に対しての融資が焦げ付くとは限らないと思うのだが・・・
彼が言った「銀行の担当者は自分の身を守る為にはそうするしかないのだろう・・・自分が貸した者からの未回収はその人の実績に傷が付くから」と・・・。彼はそれで納得したのだろうか?
                       
つづく・・・
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