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社会的立場の崩壊そして彼は・・・②

それから彼は職探しと平行して銀行との話し合い、その他のローン会社との話し合いで大変そうだった。彼の住まいは持ち家だったのだが当然住宅ローンも残っていたはずである。でも彼はつらそうな顔など見せずに明るく振舞っていた。なにひとつ文句も言わずに何時も笑顔で居た。でも本心は誰も知らない・・・

そんな中、俺は以前に聞いたことの在るこんな話を思い出した。

彼と彼の奥さんは、駆け落ち同然で一緒に暮らし始めたらしくその当時は2人ともお金が無くアパートを借りたのは良いがその部屋の中には何も無い。あるのは布団が一組とテーブル代わりの段ボール箱それと卓上のガスコンロとフライパンが1つだけだったらしい・・・いま考えるととてもあり得ない話である。食べる物はどうして居たのか?それは暮らし始めた時に入った会社の食堂で食べて居たみたいだった・・・給料を貰うまでの一ヶ月は部屋の中に住む浮浪者気分だったと彼は笑いながら話していた。そんな彼らだからこそこんな状況でも笑顔で居られるのかもしれない。

しかし彼の就職先はなかなか決まらなかった・・・不況のせいなのか?それとも彼に問題があったのか?それは分からない・・・その上銀行との話し合いも上手く行かなかったみたいだ。いくら店の収入で毎月払っていくと言っても、相手は聞き入れてくれなかったらしい・・・「店の方は銀行とは一切無関係で彼本人が無職である以上彼からの回収が困難と判断すれば何時でも担保を競売に掛ける」と言われていたらしい。
彼の担保!それは即ち彼の持ち家である。
彼はその時どうすれば家族そして友人と始めた店を守ることが出来るのか?真剣に悩んだらしい・・・出来るだけ他人に迷惑が掛からず自分独りで解決できる方法は無いか探したと言っていた。当然その時初めて「自分の死」と言うのが頭の中に浮かんだ!とも言っている。確かに彼がもしあの時に「自分の死」と言う物を選んだら彼の家のローンそして銀行の借り入れも全て無くなっていた。彼は常にもしもの時の為に全てにおいて保険を掛けていた。何処でそんな事を覚えたのか?私も見習うべきなのか・・・

でも彼はその時死と言う物を選ばなかった・・・・それは家族が居たから。と言うよりは彼の奥さんに止められたから・・・と言った方がいいと思う。奥さんがこう言ったそうだ「あなたが死んだら残された私と子供はどうなるの?家なんて無くなっても良い!別れて暮らしても良い!だからこの子の為にもそして私の為にもどんな形でも良いから生きていて欲しい!その死を選ぶ考えだけは捨てて欲しい」と・・・その時彼は何も言え無かったといっていた。

そんな彼は今まで結構自分で描いた夢を叶えて来たらしい・・・

結婚もそうだったと言っていた。彼女は駆け落ちして直にでも籍を入れたかったらしいのだが彼はそれを許さなかった。彼の中で結婚だけは必ず教会で挙げると決めていたらしい。そして参列してくれた人には「銀のスプーン」を贈りたい・・・。
(何かの言い伝えがあるらしいのだが・・・)
そして出来れば皆に祝福される形で挙式をしたいと決めていたと言う。駆け落ちしてから彼女の親に許してもらうまで5年掛かったと言っていた。それから教会での挙式の許可を貰うまでさらに2年掛かったらしい・・・これには、彼女の父親がどうしても娘の手を引いてバージンロードを歩くのが嫌だったという落ちがある。俺から見るとなんとも頑固な親父であるように思う・・・

話がそれた。そんな彼がどうしたか?まず家の名義を奥さんの名義に変えた。そして銀行の方は2人で貯めた預金全てを銀行に渡し残りは3ヵ月後に払うという事で決まったらしい。彼は自分の資産を全て奥さんに贈与し、そして2人は慰謝料無し養育費無し、そして親権は彼に・・・という形で書類上の離婚という選択をした。それはなぜか?母子家庭になる事で色々と得をする事があったから・・・。しかし彼は無一文になった。当然家族一緒に住む事も出来ない。だが彼はこれで妻と子供の生活は何とかなる。と言っていた。それが果たして最善の選択だったのだろうか?
私には分らない・・・
ただ言える事はもともとこの夫婦は変わり者だったという事だ。
互いに束縛もしない!家事は出来る方がやる!夫婦と言うより友達夫婦といった方が良いのかもしれない。
そんな感じがする夫婦だった・・・

つづく・・・

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